本記事ではcBridge(シーブリッジ)を使ってブリッジする方法を解説していきます。
- Binance(バイナンス)で特定のチェーンが混雑もしくは出金が一時的に中止されているとき
- Binanceで扱っていないチェーンにトークンを移動したいとき
- そもそもプラットフォームでブリッジするしCEX使うのめんどくさい
そんな時・人に役に立ちます!
仮想通貨初心者の方のために、ブリッジの説明からしていくので、「cBridgeのブリッジ方法だけ知りたい」という人は、下のボタンから飛んでくださいね。
ブリッジの説明と、他のブリッジ可能なプラットフォームのまとめ記事はこちら
仮想通貨のブリッジって何?
初めに書いた通り、異なるブロックチェーン間では本来トークンを送り合うことができません。
それを可能にするのがブリッジです。
どうやって別のブロックチェーンへトークンを送っているのかを簡単に説明するためにETH(イーサリアム)を例に出しますね。
ラップドトークンとは
ERC-20の規格に準拠したETHをEtherscanで調べると、このように出てきます。
次にPolygonチェーン上でのETHをpolygonscanで検索してみます。出てくる情報がこちら。
Contract Address(コントラクトアドレス)が違うのが分かりますね。
つまり、この2つのトークンは両方ともETHと表示されますが、別個の存在であるということです。
それぞれメタマスク上ではETHと表示されますが、厳密にはWrapped Ether(WETH)と表記されていることがスキャン上から読み取れます。
イーサリアム上でトークン化されたWETH、ポリゴンチェーン上でトークン化されたWETHはそれぞれラップドイーサと呼ばれていて、オリジナルのイーサリアムと常に価格が連動するようになっています。
こうすることで他のチェーン上でも特定のトークンを実質使えるようにしているわけです。
ようするに、「ブリッジ=他のチェーンに特定のトークンをラッピングすることで使えるようにする」という理解で大丈夫です。
仮想通貨をブリッジする方法
仮想通貨をブリッジする方法、というより他のチェーンに移す方法は、大まかに2通りあります。
- CEXを使う
- 特定のプラットフォームのブリッジ機能を使う
CEXを使ってブリッジする
一番多くのチェーンをカバーしているのがBinance(バイナンス)なので、ここではバイナンスを使ったブリッジ(他チェーンへの移動)方法を説明しますね。
方法は簡単で、バイナンスにブリッジしたいトークンを入金して、好きなチェーンで出金する。それだけです。
例えば、メタマスクのメインネットにETHが入っていて、これをArbitrumチェーンのETHに替えたかったとしましょう。
その場合、
- バイナンスにETHを入金する
- バイナンスからETHを出金する。その際に「ネットワークの選択」で「ARBITRUM」を選択する
という手順を踏みます。
出金を選択して…
出金ネットワークを選択から…
ARBITRUMを選択
これだけ!簡単ですよね。
メリットとデメリットを並べると、
メリット
- 特に初心者には分かりやすい
- ブリッジしたいチェーンに応じてプラットフォームを使い分ける必要がない
デメリット
- 「ウォレット→CEX」「CEX→ウォレット」の2回、送金のガス代がかかる
- ガス代を差し置いても、2回送金するのが手間
- ブリッジできるネットワーク(チェーン)は主要なとこだけ。マイナーなとこには対応していない
といった感じです。
特定のプラットフォームのブリッジ機能を使う
本来「ブリッジする」と言えばこちらが本来の方法なんですが、もう1つの方法は「特定のプラットフォームのブリッジ機能を使う」というものです。
- Multichain
- Wormhole
- Polygon Bridge
など、ブリッジができるプラットフォームがいろいろあります。
それぞれ対応しているチェーンが違いますが、基本的にほとんどが分散型でウォレットを接続するだけでブリッジ機能を使うことが出来ます。
- ウォレットを接続する
- ブリッジするトークンを選択する
- ブリッジ先のチェーンを選択する
おおまかな手順はこれだけ!こちらも同じくシンプルです。
メリット・デメリットとしては、
メリット
- CEXと違って口座開設の手間がない
- 送金の手間もない
- ガス代によってはCEXより安くすむ
- 幅広いネットワーク(チェーン)間でのブリッジが可能
デメリット
- 状況によってはブリッジに時間がかかることがある
- ハッキングリスクはCEXより高い。分散型なのでもちろん被害にあえばだれも補償なんてしない
といった感じですね。
ある程度CEXを使うことに慣れている人なら、ログイン時の認証・出金時の認証の手間と比較したときに、ブリッジを使う方が楽だと感じる人の方が多いと思います。
ということで、具体的なブリッジ方法に移っていきますね。
cBridgeの特徴
cBridgeは、イーサリアム系のチェーン間でのブリッジに対応したプラットフォームです。
2022年11月時点では、36以上のブロックチェーン、130以上のトークンに対応しています。
着々と成長を続けているブリッジ可能なプラットフォームの1つですね。
cBridgeを使ったブリッジ方法
まずはcBridgeのブリッジ用ページを開きましょう。
当ブログでは詐欺で溢れるクリプト界で読者さんが生き延びれるよう、公式サイトのリンクを直張りしないようにしています。(なんでも無心でリンクを踏んだりGoggle検索の一番上をクリックしてスキャム被害に遭う人を減らすため)
面倒に感じるかもしれませんが、Twitterの公式垢の概要欄もしくは公式Discord(or Telegram)内のリンクから飛ぶという手順を習慣づけましょう。もちろん公式ソースからのリンクをブックマーク追加は問題ありません。
cBridgeのTwitter垢の概要欄にあるリンクから飛びます。
サイト上部のメニュー「PRODUCT」のドロップメニュー内の「CBRIDGE」をクリック。
「Connect Wallet」をクリックして、ウォレットを接続します。
次の画面でブリッジしていきます。
- 移動元のチェーンを選択
- 移動先のチェーンを選択
- ブリッジするトークンを選択して、量を入力
- Transferをクリックしてウォレットで承認
手順はこれだけ!とてもカンタンです。
仮想通貨のブリッジに伴うリスクと管理方法
当初は別のチェーンにトークンを移動したいときはCEXに頼るしかなかったんですが、ブリッジという仕組みが確立されたことでかなり便利になりました。
とはいっても技術が開発されたのは最近のことですし、リスクはまだまだあります。
それらを理解した上で賢く自分の資産を守ることが求められているのが現状です。
ブリッジに伴うリスクとしては以下のものがあります。
- 資金が引き出せなくなるリスク
- ハッキングのリスク
資金が引き出せなくなるリスク
スマートコントラクトのコードにバグがあったり、スパムのような外部の攻撃が原因でユーザーの資金が引き出せなくなる(もしくは奪われる)可能性は常にあります。
また、ブリッジのサービスを提供している側(長いので便宜上運営と呼びます)が裏で企んでネットワークの50%以上を確保することができれば、ロックされた資金を自由にできてしまうという穴も。
なので最低限のリテラシーとして、
- 新しくできたばかりのブリッジプラットフォームは使わない
- 新しいチェーンとのブリッジは使わない
- 使うなら、失ってもいい額にする。使うウォレットは普段使いのものでなく、新しく用意したものにする
以上の3点は守るようにしたほうがいいです。
ハッキングのリスク
悲しいことに、ブリッジのプラットフォームはハッキングからよく狙われます。
当ブログでもプラットフォームの1つとして挙げているWormholeや、BCGの先駆け的存在のAxie Infinityが提供しているRonin Bridgeといった有名どころもハッキングの被害に遭いました。
- Wormhole…12万ETH(当時の約476億円)
- Ronin Bridge…約663億円分のETHとUSDC
ハッキングリスクはどのプラットフォームにもつきまといますから、このリスクに対する有効な対策は1つだけです。
ブリッジを使い終わったら、毎回リボーク(ウォレットの承認を取消)するようにしましょう。
リボークの仕方については以下の記事でまとめています。
cBridgeまとめ
ということでcBridgeの使い方を解説しました。
イーサリアム系チェーン間でトークンをブリッジしたいときは活用してみてください。