NFT、草コイン、DeFi…
仮想通貨の世界に手を出していると、ウォレットをいろんなサイトに接続します。
接続の際には承認をしますが、接続先に悪意があったり承認したままの公式のサイトがハッキングされたりするとウォレットの中身が抜かれてしますことがあります。
Twitterで被害のツイートをよく見かけますね。
やられました
NFT1個盗られたしかもETHチェーン用のサブウォレットディスコの管理人がハッキングされたらしく公式アナウンスにスキャムURL貼られたやつに接続して
1分くらいで気付いて解除したけど自動で抜かれた最初の1個盗られたまま・・
— ちょこ|CHOCOVERSE (@chocolate_nft) May 29, 2022
詐欺被害レポート全文を共有。
NFTプレゼント当たった思たら詐欺やってNFT2個盗られたようです。
詐欺、あかん。#NFTs #NFTJPN #詐欺 https://t.co/gYY6CM2deN
— zeni Proof of Kawaii🇯🇵/NFTs (@zeni_p_o_k) May 7, 2022
こういった被害に遭わないよう、もしくは既に遭ってしまったけどこれ以上ウォレットの中身を取られないようにしたい。
そういうときに大切なのがRevoke(リボーク:承認の取り消し)です。
本記事ではリボークの方法を3つ紹介していきます。
Revoke(リボーク)とは
冒頭でも少し説明した通り、リボークとはウォレットアドレスのトークン承認を取り消すことです。
DEX(デックス:分散型取引所)を使うとき、NFTのミントサイトに接続するときなど、私たちは必ず承認を挟みます。
そしてここが肝心ですが、一度承認したものは取り消さない限り承認したままになるんです。
この承認を悪用されると、ウォレットから仮想通貨やNFTが勝手に相手に送信されてしまうことになります。
小まめなRevoke(リボーク)は基本!
リスク管理のリテラシーでいうと、
- 最低:全て承認しっぱなし
- 中~高:マイナーなサイトなどの承認は都度リボークする
- 激高:メジャーなサイトでも都度リボークする
みたいな感じです。
基本的にはマイナーなBCGやDEX、NFTのミントサイトのようなものだけ小まめにリボークしていれば安全と思っても大丈夫ですが、ある程度大きなDEXでも100%安全ではありません。
2022年だとQuickSwapなどがハッキングに逢いました。
⚠️DO NOT SWAP⚠️
Similar to other protocols hosted on @GoDaddy, QuickSwap has been domain hijacked
Funds in LPs, the Dragon's Lair, Syrup Pools, & YOUR wallets are safe
Only swaps have been affected. Please DO NOT SWAP
We are working to resolve the problem & will update ASAP
— QuickSwap 🐲 DragonFi 2.0 (@QuickswapDEX) May 14, 2022
ドメインがハッキングにあって、スワップするとスワップ先を変更されて出金される、ということがありました。
承認しているだけでは被害がなかったのでリボークの必要はありませんでしたが、「絶対に承認したままで大丈夫と断言できるものはない」ということですね。
ポリゴンチェーンの最大手DEXですら場合によっては危険ということを考えると、マイナーなところへの承認は切っておいた方がいいということがよく分かると思います。
ということで具体的な方法を解説していきましょう。
Revoke(リボーク)の方法
本記事では3つのリボークの方法を紹介します。
- 各ネットワークのエクスプローラー(スキャン系サイト)から
- Revoke.cashから
- Debankから
各ネットワークのエクスプローラーからRevokeする方法
など、主要なチェーン(ネットワーク)にはそれぞれのブロックチェーンの情報がわかるエクスプローラーがあります。
そこからRevokeすることができます。
- サイトの右上メニュー「More」タブの「Token Approvals」を選択
- 検索バーにウォレットのアドレスをコピペ
- Connect to Web3をクリック
- 同意事項が出てくるので「OK」
- Revokeしたいトークンの右のマークをクリック
- 確認してRevoke(少額のガス代がかかります)
Revoke.cashからRevokeする方法
Revoke.cashは名前に露骨に出ている通り、リボークをするためのサイトです。
トークンとNFTで切り替えることができるので、「このNFTをリボークしたい!」みたいなときは使いやすいです。
NFT絡みで変なのに承認しちゃったときは便利ですね。
- サイトにアクセス
- ConnectWalletをクリックして接続
- 承認一覧の中からリボークしたいものを選んで「Revoke」をクリック
- ウォレットで「確認」(少額のガス代がかかります)
DebankからRevokeする方法
Debankは、Rabbyというウォレットに対応したWebサービスです。
MetaMaskを使っている場合は、RabbyにMetaMaskを接続してからDebankを使う流れになります。
もうここまで聞いて「めんどくさ」って思いましたよね?そうなんです笑
以前はRabbyを使わなくてもよかったんですが、途中からRabbyのみに対応になりました。
今でもDebankでMetaMaskの接続と一部のサービス利用はできるんですが、Revokeができなくなりました。(なんでやねん!)
RabbyはChromeとBraveに対応した拡張機能なので、使う場合は
- Rabbyを追加する
- RabbyにMetaMaskのアドレスを追加する
という前準備が必要になります。
- サイトにアクセスする
- Login via web3 walletをクリック
- Rabbyを接続
- 「Approval」を選択してネットワークを選択する
- 一覧からリボークしたいものを選んで「Delcline」をクリック
- ウォレットで確認(少額のガス代がかかります)
Revoke(リボーク)のタイミング
一度実践してみれば分かりますが、リボークの操作自体はとても簡単です。
実際にリボークするタイミングですが、
- NFTをミントサイトからミントした後
- BCGのサイトにウォレットを接続して操作した後
- マイナーなDEXを使った後
こういったときにこまめにリボークするようにしましょう。
初めは面倒に感じるかもしれませんが、これを徹底していれば大きな損失を出すリスクを大きく抑えることができます。
仮想通貨の世界では資産を減らすリスクを抑えることがとても大事です。
匿名性が高く、24h世界中の誰とでもやり取りができることが魅力ですが、同時に仲介者・組織が存在しないため、自分の資産は自分しか守ることが出来ません。
できれば一度も経験することなく過ごせれば一番ですが、ほとんどの人はどこかのタイミングでリボークが必要な出来事に遭遇します笑
なので知識として知っておくだけでなく、一回は操作して慣れておくことをオススメします。
まとめ
承認を取り消す(リボーク)方法を解説しました。
いろんなところに承認したままにしておくと、それだけ資産を失うリスクが高まります。
元は安全なところだったとしても、ハッキングに逢えばそこから自分のところまで辿られるリスクだってあります。
- こまめにリボーク
- 何かあれば即座にリボーク
意識づけさえしていればだいぶ違うので、ぜひ一度はリボーク操作をして慣れておくことと、普段からリボークの習慣づけをして防御力を高めてくださいね。
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