国内の仮想通貨取引所を開設した後、海外取引所にハードルを感じる方が一定数います。
- 英語の時点でムリ、苦手。
- 国内より信用しづらい。
こういった不安は、海外取引所の口座を持つことが自分達にとってどういう意味があるのかを理解すれば解消できます。
- 国内と比べて、海外取引所が持つ強み
- 海外取引所を使う場面
- 取引所を選ぶときのポイント
本記事では以上のことにフォーカスを当てて解説していきます。
「国内より規模が大きいからそっちを使った方がいいんでしょ?」みたいな漠然としたイメージではなくて、有効に海外取引所を活用できるようにお手伝いするので、最後まで読んでくださいね。
そもそも、国内取引所だけじゃ不十分なの?
特に仮想通貨初心者の方に向けて前提から書いていきますが、仮想通貨を長く続けている人のほとんどは、国内取引所をめったに使いません。
使うとしたら、入出金の際だけです。(しかも最近は、入出金も海外が大元の取引所がよく使われるようになってきています)
なぜなのか、理由を紐解いていきましょう。
仮想通貨の魅力は「世界中の人間が利用する通貨であること」
そもそも、なぜ仮想通貨は多くの人に利用されているんでしょうか?
理由はいろいろあげられると思いますが、
- 匿名性があり
- 国の管理の手から離れて世界中の個人と送金が可能で
- 24hいつでも利用することができるから
少なくとも上記の理由は大きいはずです。
まだまだ周りを見渡してみると仮想通貨を使っていない人の方が大きいですが、世界規模で見ると2021年に世界の仮想通貨の市場規模は1兆7820億ドル(米)を記録しています。
2022/8/23時点で1ドル137円ちょっとなので、約244兆円ですね。エグイです。
たくさんお金が集中している市場で、まだまだ発展途上なこともあり、大きなボラティリティ(価格変動の度合い)が生まれています。
新しい仮想通貨が出るときに数十倍~数百倍の値上がりを見せるのは、それが原因ですね。
ここで国内取引所に話を戻します。
日本の取引所の底
仮想通貨という市場の大きさを先に挙げましたが、視点を日本に移すと非常に残念な現状が見えます。
- 国内の取引所が取り扱っている通貨は、メジャーなコインと一部のアルトコインのみ
- 日本の仮想通貨周りの法整備は世界的に見て泣きたくなるほど遅れており、税金が死ぬほどかかるので仮想通貨事業は日本発の物がほぼない
- 新しく発行されたコインが日本で上場するのはかなり時間が経ってから。数十倍の値上がりはとっくに終わってから
先ほど世界では240兆超えの市場規模があると言いましたが、日本の取引所を一体誰が使うでしょうか?日本人だけですね。
もちろん、仮想通貨にある程度慣れて生き残っている人たちはさらに国内取引所なんて使いません。
するとどうなるかというと、取引所で日本円から仮想通貨に、仮想通貨から日本円に替えようとすると、
- 高い手数料を上乗せされたうえで業者からコインを買う(販売所取引)
- 買い手と売り手が少ないせいため、多少の値滑りを許容した上でコインを売買する(取引所取引)
のどちらかを選ばないといけなくなります。
そう思っていた方がいたらすいません。メジャーコインしか触らないとしても、国内取引所を使う時点で損をするんです。
「国内取引所の方が信用できる」も間違い
「国内の大手なら下手なことはしないだろう」という漠然とした信頼から、国内取引所だけ使おうとする人も見かけます。
実際私の知り合いも、STEPNというBCG(ブロックチェーンゲーム)をする際にSOL(ソラナ)という仮想通貨を購入する必要があったんですが、
Binance(バイナンス)で買えば手数料も安く済むのに「海外のを使うのはちょっと・・・」といって少し割高な、今は名前が変わりましたがLiquidという国内の取引所でSOLを調達していました。
ここで一言物申したいんですが、そもそも私たちは誰も、何も信頼すべきではありません。
大手でもハッキングに遭うときは遭います。
逆に信用度で言えば、国内取引所の何倍、何十倍もお金を抱えている海外取引所の方が、何かあったときの補償対応が期待できるでしょう。
前提として自分の資産は取引所の口座ではなく、個人のウォレットで保管しておくべきですしね。
なので利用者規模から見ても、信用度で見ても、国内取引所の方が良い要素が1つもないんです。
どうしてもという人に無理に海外取引所を勧めるつもりはありませんが、本当に言語のストレスがメリットと比較しても耐えられないものなのか、考えてみた方がいいと思います。
海外取引所の選び方
既に海外取引所の口座開設を検討していてある程度調べている人は、いくつか候補が挙がっていると思います。
結論から言うと、海外取引所を1つに絞る必要はありません。用途に応じてみんな使い分けています。
どういうことなのか開設していきますね。
取引所は普段使いとその他で使い分ける
日本在住の知り合いに
と聞かれたら、「Binance(バイナンス)」と答えます。
理由は一番規模が大きくてしっかりしている会社だからです。
手数料も一律0.1%で安いですし、たいていの仮想通貨は取り扱っていて、レバレッジ取引や先物取引なども幅広く対応しています。
普段よく使う海外取引所としては、バイナンス一択で問題ないでしょう。
ただ、用途によってはバイナンス以外を使う場面が出てきます。
あまり有名でないプロジェクトなどのコインなら、他の取引所でしか取り扱われないことも
今回はSTEPNを例に出して説明してみます。ある程度認知されていて、例としていろいろ都合がいいので。
STEPNにはGSTという歩いてもらえる報酬トークンと、GMTというガバナンストークンの2種類があります。
バイナンスではGMTが取り扱われているんですが、GSTは取り扱われていません。
発行量の上限がない、ゲーム内での報酬トークンですから、バイナンスのような大手では上場されませんでした。
でもBybit(バイビット)やMEXC(通称:抹茶)ではGSTも上場しています。
説明しようと長くなってしまうので省略しますが、GSTのようなゲーム内での報酬トークンは、今のところ100%価格が下落していきます。
ゲームをプレイすることで得られるトークンですから、みんな利確してお金に変えるんですよね。
「自分はゲームを楽しみたいだけで一銭もいらない!」なんてもの好きは仮想通貨界隈にはいませんから、どんどん利確は進みますし、価格も下がっていきます。
なのにBybit・MEXCでは、GSTの先売りができたんです(2022/8/23時点ではBybitはGSTの取扱いを廃止しました)
こっちからしたら、ただの金のなる木ですよ笑
取引所によって得意分野が異なる
こんな感じで、
- 普段使いには大抵のことに対応している取引所
- BCGの草コインなどをしょっちゅう上場する取引所
という風に、それぞれ特色があります。
最大手だからなんでも一番便利!というわけではないということですね。
ユーザーの多さ(板の厚さ)は当然バイナンスのような大手が圧倒的なので普段使いなら使う場所は限られますが、
逆に大手には出てこないけど可能性を秘めているようなコインが上場されやすい取引所もあります。
当ブログではBybitのアンチポジションを取りますが、Bybitでも場合によっては役に立つようなこともあります。
全ては使いようということですね。
結局どの海外取引所を使えばいいのか
取引所は状況に応じて使い分けるということを説明してきましたが、この記事は初心者の方に向けて書いているので、
「とりあえずここは持っておくといい」
と言える取引所を挙げておきます。
- Binance(バイナンス)
メインにするならここで大丈夫です - MEXC(抹茶)
BCGのトークンをしょっちゅう上場します - OKX
MEXCに同じ
といったような場合は、バイナンスだけでいいと思います。
また、特にBCG(ブロックチェーンゲーム)などに手を出すなら、普段あまり聞かないような取引所を使う場面が出てくるかもしれません。
MEXCとOKXを口座開設しておけば大抵のトークンはカバーできると思いますが、他で取り扱われる取引所が出てきたら、必要に応じて解説するといいでしょう。
海外取引所まとめ
ということで、どの海外取引所を使えばよいか迷っている方向けに書いてきました。
- 取引所によって強みは変わる
- 普段使い用に1つと、用途に応じて他の取引所を使い分けよう
取引所ごとの強みが分かってくると、チャンスを活かして稼げる機会が増えます。
賢く使い分けながら、仮想通貨で稼いでください。
最期に宣伝:Discordコミュニティ「CWC」
本ブログは、筆者自身クリプト(仮想通貨)に興味をもって足を踏み出してみたら「ブログの情報とリアルの差がすげぇ!」と思い、
できるだけリアルな実情をメディアを通して発信・共有する
ことを目的に運営しています。
本記事内で「本ブログはBybitのアンチポジションを取る」と言ったのも、そういった理由があります。詳しくは別記事で笑
取引所の口座を開設しても、期待できそうなコインやトレードのタイミングを見つけられなければ意味がないですよね。
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