DeFi

【DeFi】イールドファーミングとは?基本知識まとめ

「なんか年間の利率がとんでもないらしい」

それくらいの雰囲気でイールドファーミングに興味を持つ人もけっこういると思います。

うまくポートフォリオを組むことができれば稼げる可能性に溢れているイールドファーミングですが、利率が高い物には高いなりの理由があります。

本記事では

  • イールドファーミングの基礎知識を身に着けて
  • 目先の数字に惑わされず
  • 賢く資産運用できるようになる

ことを目的にイールドファーミングについて解説していきます。

イールドファーミングとは?

イールドファーミングとは、DEXで流動性を提供してくれたユーザーに対して報酬を支払う仕組みのことを指します。

DEXとは分散型取引所のことで、私たちが普段慣れ親しんでいるトレーダー間での取引(オーダーブック型)とは違い、プールに対して自分の欲しいトークンをトレードすることができる仕組みになっています。

プールがなければそもそもこの仕組みが成り立たないんですが、問題は「誰が流動性を追加するのか?」です。

DEXの開発側としては、できるだけ自分の懐からの出費は抑えたいですよね。

なのでユーザーに流動性を提供して欲しいと思っています。

そこで、流動性の提供者に対して報酬を支払うことで、ユーザーたちに流動性を作ってもらおう!ということになったわけです。

イールドファーミングで大切な要素:マルチプライヤー

流動性を提供してもらうにあたって、開発者側には

  • ぜひとも提供して欲しいトークン
  • そこまで重要視していないトークン

がそれぞれあります。

需要の高い流動性ペアと、そうでないものがあるということですね。

例えばPancakeSwapの場合、独自に発行しているCAKEはぜひとも流動性提供して欲しいと考えているでしょう。

BinanceならBNB、UniswapならUNI、SushiSwapならSUSHIがそれにあたりますね。

そこで自分達が優先したい独自ペアには高い優先順位をつけるわけです。この流動性に順位をつけるものがマルチプライヤーと呼ばれています。

マルチプライヤーは「Weight/重み」という言葉で表現されるので、覚えておきましょう。

ファームの一覧を見ると「○×」という風に表記されています。(20×とか8×など)

数字が高いほど開発者が集めたいトークンで、イールドファーミングの報酬もそれだけ期待できるというわけですね。

イールドファーミングの報酬の計算方法

イールドファーミングの報酬(ファーム報酬)は以下のように計算されます。

ブロック報酬×プール割当×プール内のシェア割当

ブロック報酬

ブロック報酬とは、1ブロックごとのトークン排出量のことです。

良く英語で「Block Emission」という風に表記されています。

トークン排出量はトークンのドキュメントもしくはロードマップを見ると書かれているので、確認したいときはそこを探すようにしましょう。

PancakeSwapを例にすると、CAKEトークンは1ブロックごとに40CAKEが排出されています。

ポイントとしては

  • 排出量が多いほど自分がトークンを多く得られる可能性が高く
  • 排出量が多いほどトークンの価値が低くなりやすい

ということをおさえておくとよいでしょう。

報酬が多い方が売り圧が大きくなる傾向にあるので、「排出量100万!?アツい!」みたいに、目先の数字に騙されないよう注意しましょう笑

プール割当

プール割当を簡単に説明すると、「全体のプールの思いに対して特定プールの重みが占める割合」のことです。

仮にCAKE-BNB、CAKE-BUSD、CAKE-USDTの3つのプールが存在したとして、それぞれのプールの重みが

  • CAKE-BNB…30×
  • CAKE-BUSD…6×
  • CAKE-USDT…4×

だったとします。

するとそれぞれのプール割当は

  • CAKE-BNB…75%
  • CAKE-BUSD…15%
  • CAKE-USDT…10%

になりますよね。

このとき、Emissionが40だった場合、それぞれの報酬割り当ては

  • CAKE-BNB…30
  • CAKE-BUSD…6
  • CAKE-USDT…4

になります。

プール内のシェア割当

プール内のシェア割当は「プール内の資産に対して、自分が預けた資産の割合」のことです。

仮にプール(Liquidity)が$1000で、自分が$100預けていた場合、プール内での自分の資産の割合は10%ですよね。

このとき、プール割当のうち10%を自分が受け取ることができる、ということになります。

  • ブロック報酬が40で
  • プール割当が30のプールに
  • 10%のシェアの流動性を追加している

このときに自分が受けられる割り当ては毎ブロックごとに4ということになります。

ここまでをおさらいすると、

  • マルチプライヤーの数字が大きく(重く)
  • プール割当の良いところで
  • 高いシェア率を維持できるほど
  • ファーム報酬がたくさんもらえる

ということですね。

高い資金力という暴力でライバルを蹴落とすか、早い段階で美味しいところを見つけることで効率よく稼ぐことが出来るわけです。

ちょっとややこしい用語集

ほとんどの人は先ほどの計算式を自分でやるよりも、APR(年利)を見てますよね。

APRは以下の計算式で導くことが出来ます。

プールのブロック報酬×トークン価格÷プールの総Liquidity

この計算で1ブロックごとの報酬が出て、それを1年で計算(×365)したものがAPRになります。

APR(年換算利回り)に対してAPY(年間利回り)というものもあります。

APRは今の利率のまま1年間継続した場合何%になるか、APYは今の利率のまま複利で運用したら何%になるか、という違いがあります。

複利で回した方が資産は増えるので、必然的にAPYの方がAPRよりも高くなります。

APRに対して365もしくは360で割って導き出された1日あたりの利回りをDaily、APRを12で割って導き出された1ヶ月あたりの利回りがMonthlyと呼ばれています。

このあたりの単語がよく出てくるので、おさえておくと分かりやすいと思います。

まとめ

本記事ではイールドファーミングの基礎知識について解説してきました。

  • DEXの流動性を確保するためにイールドファーミングの仕組みが出来た
  • 重みをもたせることで開発者が欲しい流動性を確保している
  • トークンごとに1ブロックあたりの排出量が決まっていて
  • プールごとの割当の計算ができる。
  • プール内での自分がしめる割合によってもらえる用が変わる。
  • Liquidityに対する割合がAPRとして表記されている。
  • 美味しいペアを見つけ出して、イールドファーミングで稼ごう!

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