NFT関係のイベントなどで見かけることのある「POAP(ポープ)」
- どのような目的で使われているのか
- 実際に活用されている例
- 自分で作る方法
などを解説していきます。
POAP(ポープ)とは
POAPとは「Proof of Attendance Protocol」のことで、直訳すると「参加証明プロトコル」です。
名前の通り、リアル・仮想空間を問わず何らかのイベントなどに参加した際の証明としてNFT化して活用することができます。
NFTコミュニティやメタバース事業などにおいて活用されていて、少しずつ普及しつつある最中ですね。
POAPは旧称xDAI、今でいうGnosisChainというEthereumのサイドチェーンで発行・配布されます。
発行や配布にかかるガス代は安くて受取にはガス代がかからないため、Ethereumメインネットと違ってかなりコストを抑えることができてお得です。
バッジ型のデザインになっていて、コレクト欲を掻き立てるような見た目になっています。
好きなプロジェクトやゲームなんかのPOAPがあったら欲しくなるかもしれないですね。
POAP(ポープ)の用途
「ただのバッジならそこまで価値を感じないな」と感じる人がいるかもしれません。
POAPはただのコレクション目的として使われるだけでなく、「本当のファンや支援者に特典を付与する方法」としても活用されています。
例えば「このNFTを持っている人限定で特別なサービスを提供したり、会員限定のコミュニティに入れます!」みたいなことをすると仮定しましょう。
今までの普通のNFTだと、転売で利益を狙う人たちがこういう情報を見かけると
と、複数のアカウント・ウォレットアドレスやBOTをフル活用してNFTを買い漁って売りさばくということがよく起きています。
そこで例えば「イベントを開催して実際に参加してくれた人にだPOAPを配布する」という行程を挟んだとしましょう。
対面のイベントであればバイトでも雇わない限り1つしか獲得できませんし、かなり有効に不正を防ぎつつ、本当のファンにサービスやコミュニティの参加権を渡すことができますよね。
対面のイベントの参加ではなくオンラインのイベントでも、例えば複数開催して毎回POAPを発行し、「○個以上POAPを所有している人」とすればどうでしょうか?
イメージが沸いてきたかと思います。
「実際に参加した人に対称を絞れる」というだけで、かなり今までよりも健全な活性化が図れそうです。
POAP(ポープ)の課題
そんなPOAPですが、まだ課題も残ります。
それはPOAPは転売が可能だという点です。
と思うかもしれません。
実際にPOAPを売って利益を得ている人もいます笑
今までの問題が全て解決できたわけではないということですね。
この問題にアプローチしようと取り組まれている仕組みの1つがSBT(Soul Bound Token)です。
これはソウル(ウォレット)を個として様々な証明をNFTとして付与する仕組みで、POAPの課題に対して有効な「譲渡不可能」という特徴があります。
詳しくは別記事で解説しているので、興味のある人は読んでみてください。
POAP(ポープ)の作り方・受け取り方
課題は残りますが、
- 自分の好きなサービスの参加証明をバッジのように集めることが出来て
- 従来の方法と違って特典を受けられるNFTをイベントなどに参加することで無料で受取ることができる
これだけでも価値はあると思います。
そんなPOAPの作り方と受け取り方を解説していきます。
POAPの作り方
POAPを発行するには、POAPの公式サイトのメニューバー「Issuers」タブの「Drop a POAP」をクリックします。
次のページで必要事項を入力していきます。
What are you commemorating?* | イベント名。(150字未満) |
What do you want people to remember* about this drop? | POAPの説明。テキストは英語のみ入力可能で残念ながら日本語ではできません。配布方法やPOAPの内容を入力します。 |
City/Country | 配布場所。仮想空間などを利用したイベントの場合は「Virtual Drop」にチェックを入れましょう。 |
Start Date/End Date/Expiry Date | 配布開始日/配布終了日/有効期限。「Multi-day Drop」にチェックを入れると、「End Date」で複数日間の配布設定ができます。 |
Do you have a website attendees should visit? | もし参加者に見て欲しいウェブサイトがあればリンクを貼れます。 |
Template | テンプレートが選べます。特にこだわりがなければStandard Templateのままで問題ありません。 |
POAP artwork* | POAPの画像をPNGもしくはGIFでアップロードします。あとから編集や変更はできないので要注意。500×500ピクセル、丸型、200KB以下が推奨されています。画像の最大容量は4MBです。 |
Edit Code | 編集用コードで、ドロップ内容の更新をする際に、6桁のEdit Codeの設定が必要になります。 |
What is your email?* | Eメールアドレス。 |
How many mint links do you need?* | ミント数。 |
Private Drop | 非公開設定のON/OFF機能が設定できます。 このボックスにチェックを入れると、ドロップリストに表示されません。テスト配布をするときにはチェックを入れた方がいいですね。 |
最後に「Save」をクリックすれば、POAPの作成は完了です。
入力したメールアドレスへPOAPの配布用リンクが記載されたメールが届くので、リンクを参加者にだけ通知すれば、POAPをミントしてもらうことができます。
POAPの受け取り方
受け取る側の説明も少ししておきます。
ミント用のリンクへ飛ぶと、「Mint POAP token」というボタンが出ています。
「Free minting in ×DAI」のボックスにチェックを入れてからミントすれば、ガス代をかけずにミント可能です。
このとき「Mint POAP token」にチェックを入れずにミントしようとすると、GnosisChainではなくメインネットでもPOAPを使用できるようにミントすることになります。そうするとガス代が発生してしまうのでもしミント操作をしたときにガス代が表示されて「なんで!?」となった場合には、ボックスにチェックを入れているかどうか確認しましょう。
まとめ
参加証明として利用できるPOAPについて解説しました。
発行はとても簡単にできるので、遊び感覚で作ってもいいかもしれませんね。
今後も様々なNFTの問題点にアプローチする新しい形が出てくると思います。
乗り遅れて浦島太郎にならないよう気をつけたいところです笑
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