仮想通貨を始めるときにほとんどの人がここで時間をかけます。
そしてググって調べたときに「よくオススメされるところ」に登録して、しばらく経って仮想通貨に慣れてくると、国内取引所選びはそこまで重要じゃなかったことに気付きます。
本記事では、仮想通貨をこれから始める人、始めたばかりの人向けに
- 国内取引所の実際の使いどころ
- 国内取引所選びの際に勘違いしがちなこと
- 使うならどこがなぜ便利なのか
を解説していきます。
忖度なしにバッサリ事実をお伝えするので、お役立てください。
国内取引所の使いどころはそんなに多くない
仮想通貨を手に入れるには、ほとんどの場合取引所を利用する必要があります。
そして日本円対応している取引所はほぼほぼ国内取引所しかないので、必然的に日本在住の人の多くは国内取引所を使うことに。
ただ、大事なのはここからで、
- 日本円→メジャーな仮想通貨(言い換えると入金)
- メジャーな仮想通貨→日本円(言い換えると出金)
確かにこれらは国内取引所で行うことが多いですが、国内取引所でのトレードのみで稼いでいるケースは稀です。
理由を詳しく説明していきます。
国内取引所がそこまで使われない理由1:扱っている通貨がそもそも少なすぎる
株式投資やFXでなく仮想通貨に興味を持つ人の多くは、ボラティリティの高さが理由で稼げる見込みを持っているパターンが多いと思います。
コインによっては1日で数十倍上がるようなものもありますから、一山当てたときのリターンは夢がありますよね。
ただしそういった仮想通貨は、国内取引所では扱われていません。
国内取引所で取り扱われている仮想通貨は、
- BTC(ビットコイン)
- ETH(イーサリアム)
- XRP(リップル)
- LTC(ライトコイン)
- XLM(ステラルーメン)
- DOT(ポルカドット)
- …
といったような、メジャーコインと一時期注目されたアルトコインのみで、新しく海外で上場してくるコインは取り扱っていません。
取り扱うとしてもかなり日が経ってからで、私たちが期待するような値上がりは既に終わっていることが多いです。
つまり、多くの人が期待するようなハイリスクハイリターンなコインは国内取引所に存在しないということですね。
これを「国内取引所は慎重になってくれるおかげで海外より安全だ」と取るか、「安牌なコインしかないなら、株式投資(FX)やってた方がマシだ!」と思うかは人によると思います。
もちろん仮想通貨には他の投資とは違った魅力がいっぱいあるんですが、それは今回の主旨から逸れてしまうので別の機会に。
国内取引所がそこまで使われない理由2:利用者がほぼ日本人なので、もちろん板も薄い
国内だけに限らず、多くの取引所では
- 販売所取引
- 取引所取引
の2つの取引方法が用意されています。
簡単に言うと、「販売所取引は業者から直接仮想通貨を買い取る方法」で「取引所取引は利用者同士で特定のペア銘柄を売買する方法」です。
業者も利益を出して運営しているわけですから、どちらでも手数料が発生するんですが、販売所の方が高めにスプレッドを取って手数料が多くかかります。
なので取引所のレートでBTCを買うより、販売所で買った方が数千円~数万円高い、ということが起こるんです。
コインチェックを例に見てみましょう。
1BTC(ビットコイン)購入しようと思うと、販売所では3260200円必要ですね。
(ちなみにCoinMarketCapでの表示価格は3162774円でした笑)
同タイミングでの取引所板を見てみると、3162203円で0.015BTCの指値売りが出ています。
量が足りていないのでこのレートで1BTCは変えませんが、単純にこの価格で比較すると約10万円の開きがありますよね。
そこである程度下調べをした人は販売所ではなく、取引所を使って仮想通貨を購入(トレード)します。
そこで先ほどの問題に戻りますが、ではいざ1BTC買おうと思うと、売り手が少なすぎて結局少し高めの価格で買うことになってしまうんです。
理由は単純で、国内取引所の利用者がほとんど日本人しかいなくて少ないからですね。
国内利用者数No1!とか、全然足りてないんですよ笑
例えば世界1利用者の多い国外取引所のBinance(バイナンス)だと、BTCの板がこんな感じです。
桁が違いますよね。
じゃあ国内取引所はどんな時に使われるの?
- 取り扱っている仮想通貨が少なくて
- さらにユーザーも少ないからトレードも微妙
とかなりマイナスな面ばかりあげてしまいましたが、別に国内取引所のネガキャンをしたいわけではありません。
先に伝えたかったのは、「国内取引所で仮想通貨の資産運用が完結することは珍しい」ということです。
新しく注目されている仮想通貨を手に入れるなら海外取引所が必要になりますし、NFTの売買で稼ぎたいならOpenSea(オープンシー)などのプラットフォームを利用します。
メジャーな仮想通貨のトレードで稼ぎたいなら、やはり板が厚い他の海外取引所の方が有利でしょう。
またネガキャンみたいな流れになってきましたが、これから実際に国内取引所が役に立つような場面をあげていきます。
国内取引所が役に立つとき1:入出金のとき
初めの方でも書きましたが、国内取引所が一番使われるのはやはり入出金の際です。
日本円対応している海外取引所がほとんどないので、やはり入口と出口は国内取引所になることが多いですね。
海外取引所の多くはクレジット入金に対応しているんですが、
- 日本のクレジットカードは対応していないものが多い
- 国内取引所の販売所取引と同じく手数料がけっこう取られる
ので、入金は国内取引所が結局無難です。
出金も取引所を介さずに日本円に替えられる方法がいくつかあるんですが、毎年やってくる確定申告のことを考えると、税理士を雇っていないならやはり国内取引所が一番シンプルかもしれません。
ということで入出金の際には国内取引所が今のところ一番便利です。
国内取引所が役に立つとき2:ビッグイベントのとき
先ほど国内取引所があまり使われない理由として、利用者の少なさ(板の薄さ)をあげました。
逆に、利用者が少ないからこそ大きなイベントのときにチャンスが生まれることがあります。
OMG(オーエムジー)という仮装通貨が今でもありますが、以前はOMG Networkというネットワークを使用していました。
それが2021年にBOBA Networkへサービスを移行したんですが、そのときOMGを持っている人にはBOBAトークンがエアドロップ(プレゼント)されることが決まっていたんです。
そこでみんなが考えたのが、「OMGを現物と先物ショートで両建てしておけば、リスクヘッジしつつエアドロも貰えて美味しい!」でした。
※OMGの価格が下がってしまっても、両建てしていれば損失は0になるということです。これでも「?」の場合は、「とりあえずみんなOMGの先物で売りを入れていたんだな」と思っていてください。
ここでOMGの現物の価格と先物の価格が開いたんですが、なんとそのときDMMビットコインではOMGのショートを現物価格で入れることができました。
先に気付いた人たちは日本円をかき集めて全突っ込みして、相当良い思いをしていました(うらやましい)
現物が100円で先物が90円になっていたのに、DMMでは100円でショートを入れられたから、先に気付いた人はすぐにショートを入れることで、10円分の利益をノーリスクで取れた。(後で差額に気付いた人が90円になるまでショートを入れるから)※価格は例です
ということです。
こんな風に、ユーザーが少なく、しかも英語が1次情報だからいつも情報が入ってくるのが遅い環境だからこそ、国内取引所に穴場が現れることがあるということですね。
まとめ:国内取引所を厳選すること自体が間違い
ということで国内取引所選びで迷っている人向けに解説してきました。
- 国内取引所は仮想通貨で稼ぐうえで入口と出口でしかない
- 銘柄は少ないし、板も薄いから普段は使わない
- でもたまに大きな穴場が出来るから、持ってた方がいい
もっと簡単に言うと、「何かチャンスが来たときにそれを逃さないよう、国内取引所はとりあえず一通り口座開設しておけばいい」ということです。
取扱い銘柄数とかどうでもいいです。既に盛り上がりのピークをこえたアルトコインに価値はあまりありません(辛辣)
取引手数料も、結局1回メジャーコインに変えたら自分のウォレットや海外取引所に送って使うので、多少差があっても大きな影響は出ません(※でも販売所取引は避けましょう)
入出金手数料も同じです。入れて出す、2回だけです。
ぶっちゃけてしまうと、「名前の響きや見た目が気に入ったのをとりあえず使ってみればいい」くらいまであります。
もちろんそれぞれに特徴はあるので本ブログではいくつかの取引所を紹介していますが、
大切なのは仮想通貨を買ってからの話で、取引所選びで差が出ることはないし、1つに絞る理由がない。なんなら全部開設しておいた方が絶対良い。
このことを覚えておいていただけたらと思います。
最期に宣伝:Discordコミュニティ「CWC」
本ブログは、筆者自身クリプト(仮想通貨)に興味をもって足を踏み出してみたら「ブログとリアルの差がすげぇ!」と思い、
できるだけリアルな実情をメディアを通して発信・共有する
ことを目的に運営しています。
「おすすめの国内取引所を知りたい」と思ってこの記事にたどり着いた人は、ここまで読んで
と思った方と、逆に
とハードルが高く感じた方もいるかもしれません。
別記事で詳しく書きますが、クリプトの世界はチーム戦が最強です。
仮想通貨で稼ぐと一言で言っても、稼げる方法がいろいろあるんですよね。
全部詳しくなる必要は全くなくて、自分の興味が湧く分野に集中しながら、いろんなスキルや知識を持った人たちと情報を共有すればいいんです。
実際にクリプト民の多くはTwitterやDiscordのコミュニティでそうしています。
本ブログ「CWC(Crypto Warrior Club:クリプト戦士クラブ)」では、Discordコミュニティも運営しています。
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といったことをしています。
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